君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

手羽さんのインターンシップ演習にダイブしてきた

先日、手羽イチロウさん(ムサビの法人企画(何やってるのかよくわからない)の人)のインターンシップ演習に潜って来ました。手羽さんにはデザインラウンジでお会いした時に潜ることを宣言してまして、もぐりのくせに一番まえに座ってやりました。

で、感想としてはすごくよかった。中でも良かった話をピックアップして紹介します。いいのかな?いいよね手羽さん。


・「夢は見るものでも叶えるものでもない。見せるものだ!」

はいまずこれですよ。僕としては、「夢は見るものじゃなくて叶えるものだ!」って言葉は耳にたこができるくらい小さい頃から聞かされてきたセリフでして、そこにこのセリフがガツンと一発かましてくれました。納得。

森本千絵のサインに並んでる場合じゃねーよ!君たちはムサビにいる時点でもう『そっち側』の人間なんだよ!?」と手羽さん(そんな言い方じゃなかったけど…)。

いやもう全くその通り。もう二度と並びません森本千絵に(そこじゃない)。

講義内容を続けると、もうムサビに入れた時点で夢叶ってんじゃん!と。もう見ることも叶えることも終わって、見せる時が来てると。

で、こっからは僕の解釈なんですが、おそらく手羽さんが言いたかったのは「夢とか将来のことじゃなくてもう今ですよ。夢が夢じゃなくて現実に今なってるんですよ。だからもう動け、もの作れ、結果だせ、見せろ」

みたいなことなんじゃないかなと。僕は、夢は夢と呼んでる限り叶わなくて、目標と言い換えて初めて叶えるための努力をスタートできると思うんですが、まさにそれとリンクしましてすごくしっくり来ました。僕も春休み、自主制作しますよ。頑張ります。



・「5年後を想像する力より、予期せぬ5年後に対応する力の方が重要」

い ろんな人が「5年後の自分を想像してみよう」といいますが、アホか!誰が5年前、iPhoneの普及を想像できた!?誰が5年前、AKBの躍進を想像でき た!?誰が2年前、3.11を想像できた!?5年後を想像することももちろん大事だけど、もっと大事なのは予期せぬ未来が来たときにどう動けるかの適応能 力とアンテナを張り続けることだヨ!! by手羽(脳内変換:山口)

これも納得。これはみんなも納得なんじゃないかな。クリエイター職に就きたい人も社会の動きを見ることは当然必須なわけで。ニュース見ます本読みます。いつか予期せぬ5年後を作る側の人間になりたいと思います。(…///)



・「手羽さんがブログをしているワケ」

こ れが僕の中で一番テンション上がった話なんですが、手羽さんがほぼ毎日ブログ更新してんのはちゃんとしたわけがあって、手羽さんは日本の美術やデザインの捉 え方に関して色々問題を感じてるわけね。中学校の美術科目の授業数がどんどん減ってたり、美術学校(あるいは美術そのもの)の存在価値が浸透してなかったり…

こないだ東京ミッドタウンのデザインラウンジで講演された経済産業省で働いてるデザイナーの外山雅暁さんもこう言ってました。「クール・ジャパンは僕ら経済産業省がやってるんですが、ちょっと前の事業仕分け(一般市民が公務員に「お前がやってる仕事そもそ も要らなくね!?」って言って税金の使い方を見直すやつ)で、「要らなくね!?」って言われてしまって納得してもらえるまで説明するのが大変だった」(もちろん僕の意訳)

僕は日本中のデザイナーの共通のお悩みとして「お前らデザインのことなんもわかってねーよ!お前らが思ってるよりおれたちのやってることは大事なんだヨちくしょお!!」というのがあるんじゃないかと思ってる(おれは思ってるけど実感はない)んですが、デザインの未来を明るくしたいというのは手羽さんも思ってたらしく、そのために美大のことをもっとみんなに知ってもらおう!個人的に自己責任でブログ書いたらお固い文章にならずにムサビのありのままが書けるぞ!ということで今のブログを書いてるそうです。

今読んでる「年収150万で僕らは自由に生きていく/イケダハヤト」のイケダさんも、社会を見て必要だと思ったことをお金にならなくともやってるってスタイルが手羽さんと似てて、やっぱりほんとにやりたいことやってる大人って魅力的だと思いました。そんな大人に、私ハナリタイ。


手羽さんの講演は☆5つ。てゆうか手羽さんが☆5つ。かっこいいよ手羽さん。