君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

リーガルハイ大好き

こんにちは!語感的に言えば、ふきんの進化系はナプキンだと思うんだけど、ついでに言うとナプキンは最近話題のフェアリータイプだと思うんだけど、それはあくまで語感的な話であって見た目的には全然関連性を感じないし何の話か全然わかんない!ガストンです!

最近、リーガル・ハイという堺雅人主演のドラマにハマっています!今日は、「リーガル・ハイ?何それ面白いの?リーガルがハイするの?」という方々のためにリーガルをハイする楽しさを余すことなくお伝えしましょう!!(ドン!)


大体こんなドラマ
天才で最強で悪徳で金の亡者ででも時々子供っぽくて嫌いになれない弁護士(堺雅人)が、朝ドラに出てくるような元気で優しくてドジな言わずもがな嫌いになれない新米弁護士(新垣結衣)と、裁判で勝ち続ける痛快コメディ。はい説明終わりィ!!

何がおもろいか
何が面白いかって、シーズン1(今やっているのはシーズン2)を見ればよりよくわかるんだけど、堺雅人演じる天才弁護士の弁護士としての哲学がとっても痛快。

仮に犯人が黒だと思っても、金さえ積まれれば白にするんですこいつは。

裁判において真実を追い求めるどころか、勝つためならマスコミや探偵をも使ってあらゆる根回しをして依頼人を勝たせるためだけに動く。そんなやつが主人公で、しかもコメディってところがもうウハウハだ。

余談だが僕の中で「裁判のイメージ」は、過去に2回ほど変化している。

まず初めのイメージはゲームの「逆転裁判」で、なんとなく「戦う」イメージだった。異議ありィ!ぐはあ!みたいな。

次は三谷幸喜監督の「素敵な金縛り」という映画で、その中に出てくる登場人物が「裁判は戦いではなく、真理の追求だ(うろ覚え)」みたいなことを言う。それで今度はなんとなく、ああ「戦い」というよりは「議論」という感じが正しいイメージなのかとなった。

で、リーガル・ハイでこれがまた「やっぱ戦いじゃーん!!まあそりゃそうですよねーーー!!!」ってなったわけだ。ほらもう痛快。


コメディだけどメッセージ性強い
話を戻すと、こんな悪徳弁護士に僕が好感を抱く理由はコメディ要素だけではない。彼の哲学に共感する部分が多いからだ。

シーズン1で面白い回がある。
大企業が立てた高層ビルのせいで我が家がビルの影になっちまったじゃねえか暗いわ馬鹿野郎、といういざこざによる大企業と地域住民団の裁判の回だ。主人公である悪徳弁護士は大企業の弁護をし、敵は住民が雇った優しい弁護士。

悪徳主人公は住民のことを「可哀想」などと微塵も思っていない。朝ドラ新米弁護士は悪徳弁護士の助手でありながら敵を応援している。ついには新米弁護士は悪徳主人公に「もうついていけない!」
となる。

悪徳主人公はあるしょぼい工具店に新米を連れて行く。そして「あそこの工具店は2年前に旦那さんに先立たれて残された奥さんが1人でやりくりしている。いまにも潰れそうなあの店の唯一の有力な取引先が○○(高層ビルを立てようとしている企業)だ。もし今回、この裁判で住民が勝ちビルの建設が中止になると確実にあの工具店は潰れる。…今君は、この裁判、住民側に負けて欲しいと、そう思ったんじゃないか?(うろ覚え)」と言う。

これやばくないすか!!!
どうすか!!!

でね、このあとこの工具店の話が悪徳主人公のでっちあげた全くの作り話であることがバレて束の間のコメディ入るんだけど、それでも主人公は「我々の知らないどこかにそのような工具店があるかもしれない。我々は自分が見たものだけの印象で誰が正しいかなど判断してはならない(うろ覚え)」って言うの。

そんで新米弁護士は「ぐぬう…!たしかにィ…!!(全然違う)」って言うの。

これやばくないすか!!!!
どないすか!!!

僕はこの哲学がすごくしっくりきてて。


オチはもやもやだけど、オレはむしろスッキリ

なんか、僕はこの世はイメージだよなーってすごく思ってて。

大事な会議は雰囲気で決まるし、人の意見が人の意見で変わるとき、「吹き込まれた」と本人は感じなくとも周りの人は感じてたりするし、言葉はポジティブな言い方とネガティブな言い方があるし、そうやって判断されてったものが「真実」になるけどなんだかなあって。

輝かしい功績の影に汚いやりとりが、、みたいな話はあるあるすぎて、むしろ「そうであって欲しい」と、考えがシフトしてたり。


もうそういうモヤモヤをズバハァッ!!!って代弁してくれるところが大好きで。毎回ほんと痛快なんです。

毎回、「で、結局誰が黒だったか」なんて絶対はっきりさせず最後まであやふやのまま終わるんです。これがすごくいい。だって現実もそうじゃん。多くのお話は、ハッピーエンドか、バッドエンドか、謎を残して終わるかのどれか。でもリーガル・ハイは、「真実なんてわかんないよね」というメッセージを強く残して終わる。視聴者に謎解きを任せているのではなく、謎解きなど無意味だと投げかけている。謎解きできたところでそれは「あなたの視点」でしかないと言わんばかりだ。


とか、ほら、ね、おれが語るとこんな風に硬くなっちゃうようなことを最初から最後までコメディ調を貫きながらやってるからだからリーガルがハイなんだよわかった!!!??(ドォン!)