君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

デザインは魔法ぢゃないょっ!☆

こんにちは!誰かに、書いてよーって言われたらそれだけでブログ書く気100万倍!中身のない記事でもなんでも書いちゃう!てゆうか思うんだけど世の中が求めてるものそのまま作ったら得てしてレベル低くなるよね。おれらがすげえっ!ってなるもんておれらが頭に描けないもんだよね。なんの話だろ。ガストンです!

こないだ、バイト先の制作会社で生まれて初めての修正とやらをやりました!ワーオ☆

修正とは、
デザイナー「今度のWebサイト、こんな感じでどうすか?」
クライアント「んー、ここをもっとこうしてください」
デザイナー「りょうかーい!!」
ってやつですね。「ここをもっとこうしてください」ってのが修正ね。この説明のための数行、もはやいらないね。

ちなみに、やっぱしクライアント先っちゅうんもんはデザインのことなんもわかっちょらんな!と思うことがありましてね。いやいやこんな未熟者の私でもそう思うからそう言いますが、そうなんですよ。

具体的にはこういう感じね。

1.修正くる
2.おれ「えー!絶対ダサい!絶対こここうした方がいいのにー!でも言うとおりしとこー」
3.先輩に見せる。
4.先輩「えー!絶対ダサい!絶対こここうしてこここうしてこうしてこうしてこうした方がいいのにー!でもとりあえず言うとおりしとくか。でもここだけはこのままもいっかい出すか」
5.おれ
(えー!さすが先輩、思いつく量がおれとは比にならないー!そこをそう変えるというアイデアは思い浮かばなかったー!そのままでいんじゃねって思ってたー!さすがー!
えー!さすが先輩、でもここだけはこのままもっかい出すか、って、なに言ってんのこの人ー!クライアントの言うこと無視かー!ごり押しかー!それでいいのかー!まあでも先輩が言うなら従おう)
おれ「なるほど、了解です」
6.先輩に言われた通り修正する。
7.修正完了する。
8.データを先輩に渡し、最終チェックの後、クライアント先に提出。
9.修正完了!

てな感じです。


ほんで、修正してて思うのは、デザインわかんない人は、デザイナーを魔法使いかなんかだと思ってるな、ということ。

こないだ大学の講義でも先生が言ってました。「一般の人は、デザインを魔法のようなものだと思っている節がありますが、これからデザインができるようになろうと思っている君たちがそう思っていてはまずいんです」と。

この話を聞いたときは、デザインは魔法~?そんなの思ったこともねえよ、と思いましたが、修正の指示の書き方を見ていると、なるほど、魔法か、と納得してしまいました。

どういうことかと言うと、たとえば
「この枠の中に、~~という文章と、この画像を入れてください」とか来るのね。
で、どう考えても収まんねえよ!って思うことがある。てゆうかこの画像、いる!?って思うこともある。
他にも、「添付ファイルを参考に、それぞれの画像サイズでリデザインお願いします」とか来る。イラレデータをいじってパーツごとに拡大縮小できるかと思いきや、jpgじゃねぇかぁーーー!!とかある。まあ、素材が不十分ってこと。これでなんとかしろと、みたいな。

さらに極め付けは、
「ここのタイトル、色つけるとか、何かしらデザインしてください」

…やばいっす。まじやばいっす。
たぶんこの人、「デザイン」を、「何かしら装飾的要素を足してかっこよくすること」だと思ってます。まじ怖い。どうしたらいいかほんとわかんない。さすがの先輩も笑うしかなくなってた。
そのときはとりあえず、何かしら装飾的要素を足してかっこよくしときました(ドォーーン!!)


たぶん、デザイナーに投げればそれっぽく仕立ててくれると思ってるんです彼らは。そして、たぶん、デザイナーの仕事を見て、「おー!さすが、プロに任せると違うなあ」とか、そんなに思ってないんです彼らは。この文字の使い方がうまいなあとか、この色の配置がいいなあとか、そういうデザイン的思考を持ち合わせてなければ何がどうすごいかさえもわからないからです。

それに対し、何をどうすればもっとよくなるかを考え続けるのがデザイナーです。そのためにたくさん試行錯誤したり、他の人が作ったものを観察したり、色んな本を読んだりします。

魔法という言葉は、「なんかよくわかんないけどそうなってること」の代名詞的扱われかたをしますが、それはあくまで、「僕たちが魔法を使えない」ということが前提にあるからです。

ハリーポッターは、ハリーポッター的には、なんとなく杖をふって、なんとなく呪文を唱えているだけではないというわけです。