君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

プロのデザイナーってこういうことか

こんにちは、自分に鞭打って自分を追い込んで日々精進することが自分の幸せだと感じている根っからの頑張り屋さんが、そうでない人を「もっと頑張れよw」ってバカにしたなら、その時点でその頑張り屋さんは根っからの頑張り屋さんではないと思います。ガストンです。

 

いろいろありまして、今とあるweb制作会社でバイトとして働いています。誰でも知ってるような大企業から仕事をもらったりしていて東京の一等地に本拠地を構える結構大きなかっこいい会社です(そんなところでバイトしてるおれすげーだろ付き合って下さい)。

 

プロのデザイナーと一緒に仕事をするのは生まれてはじめての経験で、これがものごっついい刺激になってるんです。まだバイトが始まって間もないですが、今日はそこで学んだ「プロとしてデザインの仕事するってこういうことか!」と思ったいくつかのことをまとめマッシュ。

 

・納期を絶対に守る

今思えば、社会に出るというのは「絶対に」という言葉との出会いなんじゃないでしょうか。学生時代に絶対に、なんて言っても「もしできなくても死にゃしない」という暗黙の了解があります。学生の無断欠席なんて大した問題じゃありません。めっちゃ怒られたとしても単位を落としたとしても、結局それまでです。でも社会人は違います。もし納期をろくに守れなかったら取引先からの信頼をなくして、仕事もなくして、会社が潰れて明日食う飯がなくなって路頭に迷います。だから社会人は超本気です。仕事を確実にこなすためにできることは全部してます。この本気度が学生とは全然違うと感じます。

 

でもそれが社会人の常識なんです。そして学生はなるだけ社会人の常識を取り入れていかないと社会で上手いこといかないということです。

 

 

・いいもの作るの大前提。速度が大事

プロはすごいです。何がすごいって、納期を絶対に守るといいつつも仕事に手抜きもしないところがすごいです。

僕も経験がありますが、よくある学生の課題提出における妥協の例は、ギリギリまでやらない→ギリギリになってやり始めるが思った以上に時間がかかることに気づく→だが今気づいたところでもう遅い→しかし提出せねば単位もらえず→妥協だわっほい\(^o^)/  …という流れが挙げられます。

でもプロはスケジュール表とかびっしりしっかり書いてて、ギリギリにならないと初めない、なんてことしません。そもそも感情で制作を左右しません。ここがプロとアマの違いだと感じます。

そして、自分の満足いくデザインがなかなかできなかったら、満足いくまで残業してやり続けます。バイト先の上司からは仕事への熱意がひしひしと伝わってきます。素人の僕からすれば「そんな細かいところまで!?」とびっくりしてしまうようなところにも気がついて、直していきます。

そうすると、時間を守る、妥協もしない、が前提となっている(学生からすれば)ハイレベルな仕事は、速度が大事になってきます。ショートカットキーやちょっとした便利技などをいくつ知っているかの違いがデザイナーの年収を変えうるとさえ思えるくらい、人によって差がついています。早い人は遅い人の何倍も作業が早いです。僕みたいなアルバイトの人にとっては仕事が早いことによって時給が変わることはないかもしれませんが、自分の事務所を持って社長として頑張っているような人は、指示出しや仕事の効率化なども含めて速度が早いほど、1年間にできる仕事の量が違う=年収が変わるということです。プロ同士の間では、クオリティと速度(とコネの数)で差が生まれていると感じます。

 

 

・黙々と延々とやり続ける

これがプロと素人の違いを最も感じた点です。

プロの人は仕事を黙々と延々と何時間もぶっ通しでやり続けるんです。意味がわかりません。

 

僕のバイトの勤務時間は朝10時半から夜7時半まで(仕事終わらず大抵8時半になる)なんですが、正社員の方々は仕事が忙しい時期は夜の12時を超えることもあるそうです。ある上司は朝3時まで会社で仕事をして翌日10時に出勤、なんてこともあったそうです。美大生がなんとなく聞いていたデザイン業界の過酷さは少しも盛っていないリアルでした。

 

デザイン業界のリアルはさておき、僕が言いたいのはこういうことです。

学生は、やる気が出る出ないで課題をこなすスピードが変わりがちですが、前述したようにプロは感情による振れ幅が少ないです。ロボットのように黙々と延々とやり続けます。周りがそんなだから僕も10時半から19時半まで、お昼休憩ははさみながらもぶっ通しで割りとできちゃいます。

やる気出る出ないの有無を言わさず、やるもんはやる、というスタンスがプロの常識なのだと思います。

 

 

以上3点が僕の新しいバイト先で学んだ「プロってこういうことか」です。言わずもがな、僕はこのバイトを通して学んだことは家でやる自主制作や課題においても役だっています。「あ!やる気スイッチ切れた!否!バイト中だと思ってもうひと踏ん張りだ!」など、以前よりもずっとうまく頑張れています。ものすごーく進歩しています。今まで何度も何度も色んな手を使ってやる気を維持させる方法など考え続けて来ましたが、そのどれに比べても「プロの環境を肌で感じる」ということは効果があったようです。

 

何か変わりたければ、まず「環境」を変えるべきです。「意識」を変えても何も変わりません。