君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

日常英語ペラペラにならなくていい

日本人の多くが英語話せるようになりたいと思ってるけど、そのうちのほとんどは英語を話す必要がない。と僕は思います。

 

目的もなく、できるようになったところで何がしたいというわけでもないのに「イラレできるようになりたーい」「フォトショできるようになりたーい」とか言うだけ言うのは美大の1年生だけに許される特権ですが、多くの人が2,3年になってこの発言の馬鹿馬鹿しさに気づきます(気づかないとだめぷー)。これと全く同じだと思うんですよ英語も。

 

英語話せるようになったところでじゃあどうしたいの??って聞かれてちゃんと答えられる人はまず「英語話せるようになりたーい」なんて英語勉強してない人しか言わない「言いたいだけ願望(【別名】 : 星に願いを または 正月の抱負)」はしないんです。黙って勉強してるんです。そもそも「英語できるようになる」って言葉がもうバカ丸出しです。

 

で、日常英語と専門英語があって、黙って勉強してなくて「英語できるようになりたーい」って言ってる人の指してんのは日常英語の方だと思う。

 

でも日常英語の方が激ムズなの。考えてみいよ。両親は日本人で顔も完全な日本人、でも育ちは完璧アメリカで英語ばりばり、でも日本語は最近勉強始めたくらいでまだまだですう、みたいなやつがお前の周りにスパイとして実はいたとする、さあ、誰でしょう。そんなことありえないけど、仮ありえるとしたらそいつは日常生活でたわいもないことを喋る仲良しの友だちではなくて、取引先とか仕事の話しかしないような仕事仲間だと思わないか??なぜか。あんまり喋らないし、喋ったとしても話の分野が絞られているからだ。日常英語よりも自分の専門分野の英語をマスターしてその分野のことについて話す方が絶対簡単だし絶対楽しい。

 

そもそも、日常会話ってそんなに楽しいか??そんなに英語でも話せるようになったらいいなと思うようなものか??話せるとした初対面だぞ??そいつ。初対面の日本人と話してそーんなに楽しいか??これが外人で英語になったとしても、もともと初対面の人と話すことがそーんなに好きじゃない人なら英語ペラペラになったとこで同じだぞ。初対面の人と話しても楽しくないぞ。もっと言えば、笑いのツボも関西や関東なんてレベルじゃないくらいに違うんだぞ。全然楽しくないぞ。

もっと言えば、言葉の壁もきついけどジェネレーションギャップも割りとキツイじゃんよ。おれ専門学校行ってた時30代40代の人と飲みに行ったけどマジで話噛み合わなかったぞ。10歳年の離れた人との日常会話が楽しめないおれが英語話せた所で30代のアメリカンとの日常会話が楽しめると思うか??

 

「違い」を本気で楽しめるような活発で好奇心強くてもともと人が好きでさらに超コミュ力高いようなやつじゃないと、外人との日常会話が日本の仲良い友だちと一緒にいるよりも楽しい、なんてことはありえないと思うぞ。おれは、語学学校2日目でこんなこと言っちゃあれだけど、「異文化交流」よりも「うまく言えないけどその感じわかるわ〜!!!!ってやつを日本の友達と味わう」こととか、デザインのこととか将来のこととかについて日本の友達と語り合うことの方が好きだ。

 

「日常英語」を人生という短い試験期間中にマスターしたいなら向こうに職も持って何十年と住むか、外国人と結婚して英語で暮らすかしないと無理!!と思うんだけど、それおれ両方したくない。日本で仲の良い友達といつでも飲みにいける環境に何十年と住みたい。だからおれは日常英語マスターしなくていいやと思ってる。

 

勉強はするけどね。マスターはしなくていいけど、デザインについて英語で語り合えるようにはなりたいから。散々言ったけど、デザインは「意識する範囲を自分で狭めてはいけない」と思うから(つまり、日常の中の誰かのちょっとした言動から発見があるから)日常英語もそこそこできるように、なりたーい。