君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

セントマ体験記1

こんばんは。鳩が首を歩くたびにカクカクさせてるのは疲れないのかなー、と思いきや鳩にとってあれは人間が目をキョロキョロさせるのと同じぐらいしか疲れない動作なんだって。んなばかなあ〜。ガストンです。

 

今僕が通っているロンドンのセントラル・セント・マーチンズっていう学校のグラフィックデザインフォービギナーっていうショートコースの体験記書きます。

 

その前にまずセントマ自体の体験記。

セントマはムサビと違って校舎がいくつかある。少なくとも僕はロンドン来てから3つ見た。でもどれも小さい。キャンパス、というよりはビル。一番でかいのであろうセントラル校でさえ、ムサビみたく敷地があって何号館とかが何個もあるんじゃなくて、でっかい建物が一個どん!ってあってその建物の中に色んな学科が入ってる感じ。というわけで、第一印象は「しょぼいなー」でした。だって、ねえ。ちっちゃいじゃん。とは言っても中の設計やらインテリアやらはさすがかっこいい。で、どこの校舎も、中に入るには生徒しか持てないIDカードがいる。校舎内のカフェや画材屋もこれがないと利用できない。外部の人は探検さえできない。

 

ほんで、グラフィックデザインのフォービギナーの体験記。

生徒の数は15人くらい。コーヒーブレイク(小休憩)と昼休みも入れて10時から17時。この授業のテーマはコンピュータを一切使わずグラフィックデザインを学ぼう、というもの。今週はイースターという祝日の関係で4日間だけの授業(たぶんいつもは5日間)です。先生はグラフィックデザインとか他にも色々やったことあるらしい人。

 

授業内容は、色んな感情や「象の求愛」や「忙しいマクドナルド」をグラフィカルに表現してみよう、とか、ロゴを作ってみよう、フォントやグリッドデザインについて学ぼう、とか、そんなの。「描いてみよう系」はどれも所要時間5分とか10分とか。あるいは宿題で出る。まだ2日目が終わっただけだけど、なんとなくデ情1年でやったことに似てる感じ。楽しいっちゃ楽しい。時間配分は描くの3割とみんなが描いたのを壁に貼ってみんなで見ながら「これいいね」とかの意見を交わすの3割(こういうのはデ情ではほとんどないよね)と先生が前で喋るのを聞くの4割。これらを繰り返す。ちなみにこの話聞くの4割のうち9割が聞き取れない。あまりにわからないと疲れるしつまんないし眠くなってくる。

 

授業受ける上で一番のネックがやはり英語。英語が聞き取れないのが悔しい。みんなの作品に意見言う時間も、思ったことがうまく言えなくてもどかしい。自分の作品について喋るのも最低限のこというのに精一杯。授業をちゃんと楽しむには英語力が全然足りなかった。

 

それからやっぱり、フォービギナーというだけあってデザイン初心者を対象にしてる授業であることは明白。先生は生徒の作品どれもに対して基本的に褒める。ほぼ全部ベリーグッドって言ってる。まあフォービギナーって感じ。

 

この授業でやってることは日本でもどっかのワークショップとかで似てることできると思ったけど、先生は英語で何やらおもしろそーなこと言ってる感じが伝わってくる。内容は理解できないんだけど。だから余計に悔しい。

 

それから、昨日その授業とってるロンドンで生まれ育った友達(もちろん英語ペラペラ)と放課後駅まで歩いたときに、僕が「パソコンが恋しい」と半ば冗談で言ったら、彼は「パソコンばっか使ってるとどんどんクリエイティビティが失われていくよ」と返した。あそこまでさも当然という風にそんなことを言われたことはなかったからちょっとびっくりしたけど、間違いではないかもねーと思う。

 

これからも間違いなく僕はパソコン大好きのままだけど、手を動かすこと、スケッチブックと鉛筆を持ち歩くことは続けようと思った。