君が心配だ、ガストン。

webデザインを学んでいる理系美大生。

OBのTAが語る専門学校でwebデザインを学ぶ上で知っとくべきこと3つ

こんちは。この度、東京デザインプレックスというデザインの専門学校に魂を売って時給1000円のバイトに契約してしまったから彼らを悪く言うことができなくなってしまいました。大人になるってこういうことなのかな。

 

そこでTA(ティーチングアシスト)のwebクラスでバイトをすることになりました。OGOBの中からそこそこのwebスキルとそこそこのコミュニケーション能力を持った人を選んでるらしいんですが、持ち前のコミュニケーション能力で選ばれましたよぐひひ。webスキルはさておきですよぐひひ。

 

 

とりあえず、デザインならかじってるぜという方からwebデザインはおろかMacの使い方から初心者の方々が「先生」と僕を召喚する呪文を口にした瞬間にその席に飛んでいきあれこれ教えるのが僕の新しいバイトの内容なんですが、人によってはブラインドタッチさえできていなくて先が思いやられるのが現状です。どうせやるからにはめちゃめちゃできるようになってほしいと思います。

 

てなわけで、このブログを僕の担当しているクラスの人が見てるかどうか知らないけど、専門学校でwebデザインを学ぶ上で知っとくべきこと3つ喋るから聞いて。

 

1.自習せよ。学校は基礎の基礎の基礎だけ。

専門学校で教えられるのは基礎の基礎の基礎であり、多くの人が目指しているのであろう「webデザイン?まあできるよ」と素人にどや顔で言えるレベルまでに到達するために必要な知識の量で言うと、2割くらいです。授業でやってる量の4,5倍は家なり自習室なりでやらないと理想のレベルにはたどり着けません。僕なんか卒業制作作るときは帰りの電車で座れずともMacBookAirを片手で持って片手でタイプしながらコーディング打ってました。正直あれはバカみたいでしたが、電車の中でさえやるやつが帰宅したあと夜通しやらないわけもなく、それくらいのガッツがないと満足いくものは作れないということです。まあおれもまだまだ修行中だけどね。せっかくTAになったし自戒も含めて偉そうに喋るぜ。

 

webの世界には「Google先生」という全知全能の先生がおられます。世界中のプロのwebデザイナーがサーバにあげたブログなどに書いてある豊富な知識すべてをGoogle先生がいくらでもあなたに教えてくれます。そんなGoogle先生は24時間、年中無休であなたの家にいるというのに全く質問をしない愚か者があなたです。ネイティブ・アメリカンと同居しているのに英語の会話や質問をまったくしない自称「英語勉強中」と全く同じかそれよりひどい。Google先生への質問の仕方は慣れれば慣れるほどうまくなります。ベテランでさえガンガン質問しています。死ぬほど利用しましょう。

 

2.自分のレベルにあった時間の使い方をしろ

学校というものの授業は基本的に「全員が追いつけるスピード」で進行していくわけです。もちろん追いついていくのが精一杯な人もいれば暇で暇でしょうがない人もいます。僕は後者でした。時には先生に次の授業ではどんなことをするのか事前に聞いて「後から聞けば追いつけるな」と思えば大事なepa!(全身全霊をかけてやっていた大学のサークル)の会議を優先して休んだりしていました。また、授業のテンポが遅いなと感じたら勝手にGoogle先生の授業を受けていました。そんなクソ野郎でも卒業制作では先生や他の生徒に褒められるようなものを作れたのは授業を効率よく聞いていたからです。

 

自分のレベルにあった時間の使い方をしろ、というのは、自分のレベルと授業の進行速度を比較して、最も効率のいい時間の使い方をしろということです。Macの使い方など、自分が既に知ってることを先生が長い時間かけて喋っていたならその間ぼーっとしていてはいけません。ググればググるほど知識はつきます。

 

僕は自分のしたやり方に何一つ後悔していません。お金を払っているのは生徒の方なんです。受ける価値があると判断した授業のみ出席して、聞く価値があると判断した先生の言葉にのみ耳を傾けて何が悪いか。もちろん自分のレベルの判断を間違えなかった場合に限りますが。

 

3.授業料の大半は環境にあると考えて行動せよ。

うちのwebクラスはFacebookにグループを作っております。生徒やOBOGが定期的にそこへwebデザインに役立つ知識を投稿しており、とても魅力的な副教材といえます。個人的に思うこれの最も素晴らしいところは卒業後も生徒の勉強熱心なモチベーションが続く限りずっと続くということ、単に知識が入るだけではなく他の生徒が勉強しているのを見てモチベーションを高められるということにあります。

 

また、うちでは授業中のちょっとした合間や休み時間に授業の内容とは関係ないこと(ただしwebデザインに関係すること)を先生に聞くことができます。専門学校に通うことの最大の利点は、定期的にwebデザインを教わることができることよりもむしろ、定期的にwebデザインのプロと会って話すことができる環境にあると思います。つまり、自分から質問なりなんなりしろということです。質問をするためには疑問を持つことが必要です。疑問は授業についていくだけでは持つことはあまりありません。だから自習するんです。Google先生の教え方が下手くそすぎてよくわからなかったことは人間に聞けば大抵解決します。その時のあなたは「何がわからないかをわかっている」からです。そういう人は無敵です。環境をフル活用できます。

 

ちなみに、自習してできた疑問(もちろん授業でやってない)を先生に質問して「そんなことも知らないの!?」と言われることもあります。デザインを何年もやっている人の脳みそは一般人とはかなり違っています。フォントに対するこだわりとかちょっとした不便に対しての怒り具合とかを見ているとデザイナーという生きものの変人っぷりはパないです。しかしこの変人っぷりは何十時間、何百時間という努力と経験により積み上げられたものです。センスではありません。そういう変人にこれからあなたはなるんです。何度も言いますが、授業だけでは足りないのです。

 

 

最後に、MacBookProまたはAir買え。イー・モバイルなりiPhone5なりのモバイルネット環境買え。Adobe Creative Cloud買え。どうせやらないリファレンス本は買わなくていいから自習して何がわからないのかわかれ。疑問が持てたらTAにFacebookのメッセージですぐに聞け。

以上!!